藤原直哉の「21世紀はみんながリーダー」 2026年2月18日
AIの基本は人を喜ばせること
要約
藤原直哉氏による2月18日の講演「21世紀はみんながリーダー」では、AIの基本的な性質と人間との関係について詳細な分析が行われました。
藤原氏は、現在のAI、特にClaudeの高性能さについて言及し、アメリカ国防総省が機密情報解析にClaudeのみを使用していたが、Anthropic社がClaudeの軍事利用を拒否したため、国防省がClaudeを契約から排除し、関連企業にも使用禁止と罰金を科すという状況を説明しました。これは軍がClaudeに代わる新しいAIを既に開発済みであることを示唆していると分析しています。
AIの特性について、藤原氏は「優秀な東大生がいつも隣にいるようなもの」と表現し、完璧で文句を言わず、24時間働き続ける一方で、料金が切れると完全に停止するという特徴を指摘しました。AIは事務員や様々なソフトウェアの統合作業を人間に代わって行えるようになり、多くの仕事が不要になってきていると述べています。
教育機関との比較では、東京大学が「逆らわない子供を養成する」機関として、現在のAIに求められる性能と類似していると分析。一方、京都大学は「独自にものを考えて行動する人材を養成する」機関として、AIには代替できない領域を担っていると説明しました。
藤原氏は自身の活動(ワールドレポート執筆、講演、遠山郷ツアー)を「京都大学風」の独自性を持つ仕事として位置づけ、これらはAIでは絶対に代替できないと断言しています。しかし、既存の素材を基にした編集や装飾作業はAIが得意とする分野であり、「カレーのルー」のような基となる素材を提供すれば、AIが様々な形に加工してくれると説明しました。
AIの根本的な設計思想として、「人を喜ばせること」が基本にあると分析。質問や分析依頼に対して依頼者を満足させるような回答を提供し、不機嫌な依頼者に対しては原因を聞き出して改善策を提案する。ハラスメントが成立しない関係性を持っていると指摘しています。